完成してしまっているという感覚と老いの始まり

 インプットができない。ここ数年ずっと言い続けていることだけれど、本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたり、アニメを見たり、マンガを読んだりすることができない。慢性的な億劫さが日々を覆っていて、元来の性格以上にこの傾向が年々強くなっている。

 創作物、に限らず現実にも、触れる度に心が摩耗していく。精神的に病んでいるというような難しい話でなく、単純にストレスなのだ。もう変化を望んでいない。完成しているのだ。

 以前はそうではなかった。子供時代は常に物語に飢えていた。知らない世界に心躍った。でも、もうそうではないのだ。子供の脳はスポンジのようになんでも吸収するなんて言い回しがある。では、もうこれ以上液体を吸えなくなったスポンジは?それで完成だ。今まさに俺は完成している。

 これは俺が完全無欠であることを意味しない。むしろ平均的な人間に比べたら欠けている部分が多すぎる。ただ、完成してしまっているという感覚があるだけだ。

 もう今は何を見ても、聴いても、今あるものだけで感想を組み立てている。ただ小手先でこねくりまわしたことをわかった風に並べることしかできない。本当にただ受け入れるということは久しく、ない。

 それなのに、ハイカロリーなのだ。インプットは。なにかを見たとき、聴いたとき、常に正解を探している。外ではなく内に。無意識的に組み立てた「正解」をまたこねくり回して正当化するだけの自己満足を、もはや自分の意思とは無関係に行ってしまう。

 本当に気分が悪くなってきたので終わりにする。これしかできない。

ワッチャプリマジを2話まで見た感想とプリマジのテーマに関する妄想

 

はじめに

 プリマジ2話まで見ました。今回はここまでの感想をまとめるとともに今後の展開を妄想していきます。

陽比野まつりに見るプリマジの特徴

 今回の主人公の陽比野まつりは中学1年生ということで前作キラッとプリチャンの桃山みらいと同学年ではありますが頭身も上がり声もやや低めになったことでよりお姉さんになった印象です。

 まつりに限ったことではありませんが今作のキャラクターデザインの特徴としてメイクアップ表現があります。プリマジではコーデチェンジ後の姿はアイシャドウやグロスの質感などがしっかりと描写されています。3DCGでも同様でこのような表現はプリティーシリーズでは異質なように思います。これは先述したようにキャラクターデザインが大人びたものになった影響もあるかと思いますがプリマジの根底にあるテーマが大いに関係しているのではないでしょうか。

自己実現のかっこよさ

 以下は妄想を多分に含みますが、ここでプリマジのテーマについて考えてみたいと思います。

 1話で強調されていた『かっこいい』というキーワード、これは一体何に対しての『かっこいい』でしょうか。これは自己実現のかっこよさに向けたものではないかと思います。1話の『かっこいい』は直接的にはまつりの憧れのプリマジスタ、ジェニファーへのものですが少なくとも現時点ではジェニファーこそ自己実現の象徴として描かれていますね。

『ハレ』と『ケ』

 次にプリマジにおける自己実現について掘り下げてみますがその前にある概念を導入しましょう。『ハレ』と『ケ』の概念です。ぼくは民俗学の専門家ではないのでここでは『ハレ』は所謂はれの日、非日常的イベントであり『ケ』は日常であるという簡単な理解で進めていきます。

 プリマジ世界における『ハレ』はプリマジスタとしてステージに上がることでしょう。つまりコーデチェンジ、ひいてはメイクアップははれの日に臨むある種の儀式なわけです。儀式というと大仰ですが今でこそ日常的に化粧をする人は多いものの古来の化粧は呪術的な側面があったわけですからあながち行き過ぎた表現でもないように思います。

 この『ハレ』と『ケ』の行き来は前々作のプリパラでも見られたものです。(プリチャンは『ケ』を丁寧に描いた印象)しかし、プリマジに特有なのは一連の変身の中でメイクアップ表現が強調されていることです。プリパラではシステムという人ならざるものの手によって物理法則を無視した変身がなされます。一方プリマジでは(タントちゃんの力こそ借りるものの)化粧という極めて現実的な手法が変身に組み込まれているのです。しかも魔法(マジ)が存在するというよりファンタジックな世界観であるのにもかかわらず。

『ハレ』の自己プロデュース

 これは人間である自分が、『ハレ』に臨む自分を変身させることができるという点を強調した表現に思われます。つまりプリマジにおける自己実現は自らの『ハレ』を自己プロデュースするということに他なりません。まつりを例に挙げれば普段ノリで生活している『ケ』の自分が『ハレ』たるプリマジのステージで『本気(マジ)』になることでかっこいい自分の発露を見せる、この『本気(マジ)』になる瞬間をビジュアル的にわかりやすくしたのがプリマジの変身表現なわけです。言い換えれば自らが『本気(マジ)』になることこそが自己実現であると言えます。

 唐突に導入した『ハレ』と『ケ』の話をずっとしてきましたが、これに関して実は主人公陽比野まつりの名前が示唆的です。苗字の陽比野は日々のと読み替える事ができますし、名前のまつりはそのまま祭事ですね。つまり『ケ』『ハレ』です。またまつりの持ち曲「マジ・ワッチャパレード」も祭で練り歩く姿を連想させます。こういったことからやはり『ハレ』と『ケ』は意識して作られているのではないかと思います。(ここまで全て妄想です)

その他雑感

 ここまでプリマジのテーマについてつらつらと妄想を書き連ねて来ましたが最後にその他感じたことを箇条書きでまとめておきます。

・魔法(マジ)によって奇跡を操れるか

 魔法が存在する世界のプリマジではワッチャを集めることで魔法を行使することが可能なようです。どうやら人間(チュッピ)には無理みたいですが。意思を持つものが超常的な力を操れる可能性を秘めているということで努力は報われる等の強いメッセージ性を持たせやすい構造ですが、それは美しく分かりやすいのと同時に枷にもなり得る要素です。(プリパラでは半ば人間が起こしたような奇跡もあるが人間が力を行使したわけではない)今後どのように展開するのか、魔法(マジ)の立ち位置はどのようなものになるのか楽しみです。

・まつりとみゃむの関係性

 みゃむが魔法に失敗しティーカップを割ってしまった際の殊勝な態度が気になりました。「迷惑かけたらごめんなさい」が効いているのかはたまた別の何かがあるのか……。また、2話のライブ前みゃむの「誰とでも駆け上がれる」とライブ後まつりの「みゃむちゃんとならどこまでも飛んでいけそう」の微妙なすれ違いもおそらく今後の伏線でしょう。魔法(マジ)が使えるかどうかやそもそもの種族の違いなど2人の関係性には注目していきたいところです。

・甘瓜みるきについて

 語尾がだお~の所謂腹黒ピンク。みるきのキャラ設定に限らずプリマジは王道というかベタな設定が多い印象ですが更に裏があるのか背景が最も知りたいキャラクターです。

 

お金がないという話と研究に行き詰まっているという話

 タイトルだけ見ると研究費を削られて苦境にあえぐ研究者の悲痛な叫びという趣ですが実際は2つの問題は完全に独立していて浪費癖のある自堕落B4のぼやきというのが正確なところです。

 

 まずお金がないという話から。これは別にコロナ禍でバイトが~とかでもなく仕送りがたりないとかでもなく完全に浪費です。主にウマ娘プリティーダービー(キモオタクなのでいっぱい課金する)、MTGアリーナ(キモオタクなので結構課金する)、ウーバーイーツ(デブなのでいっぱい食う)、競馬(スーパー良血ギャンブラーなので結構賭ける)あたりで使ってしまいました。最近は2000円/週で生き延び続けておりまあまあ辛いです。

 自業自得なので仕方がないのですがやはり人間お金がないと不安になります。生活レベルを落とす事自体の苦痛はまだそれほどでもないのですが手元にお金がないと急に必要になったときにどうしようという思いで頭がいっぱいになります。ちなみに先日急にお金が必要(と言っても1000円ほどですが)になる局面が発生し、折り悪く現金を所持していなかったため友人に借金をするというとてつもない愚行に走ってしまいました。金額のスケールが小さいので悲壮感こそないかもしれませんが(借りた側が言うことではない)本当に感謝と後悔をしています。ありがとう。

 ぼくの浪費癖はおそらく生来のもので少なくともおこづかいをもらい始めた頃には宵越しの銭は持たないという江戸っ子にかなり親しいメンタリティを持っていたと記憶しています。この浪費癖はぼくのパーソナリティに非常に密接したものだと考えているのですがそれはまた別の機会に書くことにしましょう。

 

 次に研究について。単純にぼくの能力が足りていないというのが一番大きく、それだけに根深い問題でもあります。ここで言う能力というのは課題にどのようにアプローチするかという引き出しの多さ、解決プロセスを最適に遂行する思考能力、疑問点を解消するためのリサーチ&コミュニケーション能力、それらを成し遂げる勤勉さ、の全てを含みます。詳細は省きますがぼくは工学系でありながら実験をせず数式をこねくり回したりプログラムをかじってみたりというようなことをやっているのでいざ行き詰まるととりあえず実験!ができず本当に何も進まないんですよね。まあ実験畑の人のことはよく知らないのでもしかしたら同じような悩みはあるのかもしれませんが。

 ぼくの研究室の教授はとても熱心ですし、聞けば的確なアドバイスを下さるので研究室に通いつめれば研究も進むと思うのですがただ一点己の怠惰さだけがそれを阻んでいます。

 

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お気持ち

 唐突にお気持ちを表明したくなったので久しぶりにブログを開きました。というか言うほど唐突でもないですよね。ぼくのTwitterを見てたらなんかお気持ち表明したそうだな~って言うのはなんとなくわかると思います。

 また、宣言が出ましたね。これで何回目かもぼくにはわからないんですけどいよいよ不満が噴出してきてるなって感じます。と言ってもTLくらいしか社会との接点がないのでそれはどうなんだろうという感じですが。

 で、この件とかワ……チ……とかで結構いろいろな人の(広義の)政治的な立場が透けて見えてきてそれがかなーり嫌なんですよね。ぼくは政治宗教野球の話はするべきじゃないっていう超日本人的マインド(こういう言い方も本当は良くないですね。海外のこと知らないし)の持ち主なので。

 それでまあいろいろな立場の意見があるなあと思うんですが、ぼくの癖として基本どんな意見もとりあえず批判的に見てしまいます。良く言えばメディアリテラシーがあるということになるのでしょうかね?実情は唯の逆張りなんですけどね。それも揚げ足取りに近いんですよ。心のひろゆきを解き放っているというのが一番的確な表現だと思います。

 それを繰り返していくと結局の所お上の言うことに従うのが楽だし間違いないやいという消極的権威主義とでも言うべき状況に陥るわけです。本音のところで言えばそれで別にいいと思ってるし。誤解を恐れずに言えば「自分の頭で考える」ってのをアホらしいと思ってるし。知的権威に追従すべきだろってかーんじ。

 こんなんなのはぼくのパーソナリティの問題なのですがこれ以上は恥ずかしい///ので今回はやめときます。もしかしてこれが自己分析ってヤツ!?まあまた機会があれば。

 ここまで書いてて思ったんですがぼく結構ヤバめの思想だしすげーやなヤツですね。そんな……ニュートラルな思想の人間だと思っていたのに。

 Twitterには載せないので誰も読まないとは思いますが読んだヤツはぼくにDMかなにかよこしてください。「キモ」の一言でもいいからお願いします。

悲しいニュース

 最近とても悲しいニュースが多いですね。見なきゃいいんですけどどうしても見ちゃう。そこにぼくの悪癖がある気がします。最悪を見て最悪だな~っつって痛ましそうな顔をするのが快感になっている。これ、自分が良識あるマトモな大人であることの確認作業だと思います。なんなら良識をひけらかしたいとすら思っています。

 見た目は真逆だけど露悪的に振る舞いたいあの気持ちと全く同じです。なんとなく正しそうなことを言いたい。正しいんだしいいじゃん。だから、メンタリティとして良識とは一番遠いところにいるんですけどそこは認めたくないし深堀りしたくない。

 この流れでするのはどうなんだって話ですけどず……ちゃんがあ……りすを卒業するのはぼくはそんなに悲しいニュースだと思っていません。むしろ前向きなニュースだと思う。さすがに完全引退だとしたらショックでしたが。ソロでやってけるんかとか諸々についてぼくはそういう業界に詳しくないので全くわからないけど応援しています。良識ある大人としてはね。

 ただこれはぼくが在宅だから言えることでもありますね。あ……りすという箱にぼくは全然金を落としてないしさっきの応援するだって金を落とすつもりは正直ほとんどない。何をやるかによるけどね。そういう意味では熱意の差なのかもしれないね。この前「何考えてるかわかんない生身の人間を応援してなんのメリットがあるの?」って友人に言われて中学生みたいなこと言ってんなってバカにしたけど突き詰めればマジでこれだと思います。いやメリットとかじゃなくてパフォーマンスに心動かされて応援したいってなるんだけどそれは一時の感情です。継続的に応援するって意地悪に言えば盲目じゃないとやってられないんじゃないですか。まあこれはぼくが本質的にアイドル産業をバカにしてるのかもしれない。あそこで行われてるのは別に一方的な援助じゃなくてパフォーマンスに対する対価として金銭が発生してるだけだからぼくの違和感はちゃんちゃらおかしな話ではあるんですよね。

 あとド……シーはどうすんの!?ってそりゃ真っ先に思ったけど臆面もなく本人に聞いてる人がいっぱいいたのはなんか気持ち悪かった。そこに気まずさとか遠慮を感じるのはぼくが異常なのかな?まあ本人がどう思うかなので本当になにも言えないですね。

 

デュエルマスターズ始めました

 帰省中、弟くんとプロキシ使ってデュエルマスターズをやっていたらとても楽しくて安いデッキ一個組んでしまいました……(注文済みなので到着待ち)。対戦相手は現状いませんが……。

 このゲーム、めちゃめちゃ面白くないですか?マジックと比較して土地システムを廃止したのはマジで英断だと思います。最近のデュエマを知らないのでガチャレンジゾーンのあれこれとかよくわからないし、すごい神ゲーに思えます。

 合わせてスリーブも買ったんですけどオールフレンズのスリーブが出てるのを初めて知りました。売れるのか……?と思いますがぼくみたいのが買ってるんで大丈夫なんでしょう。

 ちなみに、ぼくはラムダ入りメタビート的なのを握っていましたが弟くんは天門だったのでマジメに勝率2割くらいしかありませんでした……。次に帰省した時はガチガチにメタったデッキでボコボコにしようと思います。

俺だけが思慮深いという思い上がり

 半年ブログを放置していました。ごめんなさい。今後は不定期更新&内容は薄くなりますがぼちぼち書いていきたいと思います。その代わり特に読んでほしいやつ以外はツイートとかはしませんのでよろしくお願いします。

 世間の人々を見ているとマジで何も考えていないんじゃねぇか?と思うことがあります。それはぼくがこんなにも思い悩んでるのに能天気そうでいいなあ!?という嫉みと俺だけが思慮深いんだぜという優越感を伴ってやってきます。

 しかし、実際はそんなことはなくて世間の人々はいちいち自分の思慮深さをアピールしないというだけの話ですね。ぼくも他者から見ればなーんにも考えいていないように見えるだろうし、それは一面の真実ですらあるでしょう……。